歯科インプラント <欠損補綴>

TREATMENT



インプラント治療は、骨の中にチタン製のインプラント(人工歯根)を埋め込んでその上に人工の歯を作る治療です。あくまで欠損補綴の中の一つのあり方だと思いますが、その特徴を上げると

<メリット>
・失った歯の両側の歯を削る必要がなく、負担も増えない。
・他の欠損補綴と比較して舌感が良い

<デメリット>
・手術が必要なので、負担がかかる。
・もともとある疾患や、骨の量によっては、インプラント治療が不可能な場合がある。
・他の欠損補綴と比較して治療期間が長く、治療費も高額となる(全て保険外治療)。
[インプラント費用]

現在当院では、アストラテック社(スウェーデン)のインプラント使用しています。骨の中に埋め込む部分と、人工の歯を作る上部構造分が分かれた、いわゆる2ピースタイプです。


当院でのインプラント治療の手順

1 : 歯周病、虫歯、咬み合わせの検査、レントゲンにより骨の量などの局所的診査をします。予想される治療方法、期間、費用など、ご本人とよく話し合いを行います。インプラント治療が適切なのか、他の治療法と比較してのメリット、デメリットなどをご説明し、納得いただいてから、まずはインプラント治療以外の、歯周病や虫歯の治療を進めます。
喫煙されている方は、それだけでインプラント治療に適当ではありませんので、お断りしています。
2 : 最終的にインプラント治療を希望される場合は、最終的な診断として診断用模型からワックスで失った歯を再現し、診断用+手術用のガイドとなるマウスピースを作成します。その後CT撮影し、専用のシュミレーションソフトを使って、パソコン上で骨の状態からのインプラント治療可否の診断、殖立方向、インプラント径、長さなどの計画を立て、再度マウスピースにその計画を再現して手術の際に使用します。
3 : 骨幅が足りなければ、OAMというドリルを使わない手術方法を適応することもあります。また、骨が足りない場合、人工骨を使用する場合もあります。
4 : この最終診断・計画ができた時点で、改めてご本人と治療の可否を含めて手術の内容、治療期間、費用のお話をさせていただきます。不安があれば、この時点でインプラント治療をお断りいただいて構いません。
5 : 手術は、基本的に2回法で行います。まず、インプラントを骨の中に埋め込みます(1次手術)。最終診断で作成したマウスピースを手術の際に使用します(ガイデッドサージェリー)。
6 : 埋め込んだインプラントと骨が強固に付くまで、治癒期間を待ちます。
7 : インプラント上部を露出させ、歯肉の形態を整えるためにヒーリングアバットと呼ばれる上部構造を装着します。(2次手術)
8 : 歯肉が落ち着いたら、人工の歯の土台となるアバットメントに交換し型を取ります。
9 : かみ合わせなど調整したのち、人工の歯を装着します。

インプラント埋入(1次手術)

ヒーリングアバットを装着したところ(2次手術)

欠損状態

2次手術後

カスタムアバットメント装着

歯の装着