歯周治療
TREATMENT
歯周病の原因はプラーク(細菌)です。細菌から出る毒素(外毒素・内毒素)と体の抵抗力のバランスで、歯周病が発症したり進行したりします。プラークを減らすことで細菌の力を弱く保つことが、プラークコントロールということになります。プラークコントロールは自分自身が行うセルフケアと、歯科医師や歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアに分けることができます。
1 : 現在の状態を確認するために、検査を行います。歯周ポケットの深さや炎症の有無、プラークの付着状況、骨の状態を調べます。骨の状態を確認するには、レントゲン写真を撮ります。
2 : プラークの付着を減らすために、歯石を取ったり(スケーリング)、ガサガサになった根の表面をツルツルにしたり(SRP)します。きれいに磨くための、ブラッシング指導は必要不可欠です。
3 : 再度細かな検査をして、必要な箇所に根面の滑沢化(再SRP)や、必要に応じて歯周ポケットを減らすための手術をします。
4 : 虫歯の治療や不適合な冠(被せもの)を作りなおしたりすることも、プラークが付着しにくくするために必要です。また、食習慣を含む生活習慣の改善も重要です。喫煙は歯周病にとってもリスクの高いものですので、禁煙をお勧めします。
5 : プラークコントロールで健康になった状態を維持するためにプロフェッショナルケアを行います。あわせて、生活習慣の改善やセルフケアの指導をいたします。
歯周ポケットとは
SRP
歯周ポケットを減らす手術1(切開)
歯周ポケットを減らす手術2
(歯石や汚染されたセメント質の除去)
歯周ポケットを減らす手術3(縫合)
プラークコントロール
プラーク(デンタルプラーク)とは、歯の表面にべったりと固着した細菌の塊のことです。うがいなどでは取れることがなく、歯ブラシなどで擦らなければ落ちません。
このプラークが、虫歯や歯周病の原因となります。
プラークコントロールとは、このプラークを減少(コントロール)させることで、歯磨きはプラークコントロールの一つの方法です。
歯磨き以外のセルフケアとして、間食を減らし規則正しい食生活をすることや、繊維質の多い食物をよく噛んで食べることなどもプラークコントロールとしてあげられます。プロフェッショナルケアとしては、付いてしまった歯石(プラークが石灰化したもの)を専用の機器できれいにする、また、虫歯を治すことや合っていない被せものを治すことなどもプラークコントロールであると言えます。